労働争議とは
ストライキは、経営者側といかに団交を繰り返しても、組合の要求がのまれなければ、ストによって経営者側の反省を求めるため行われます。ストともなれば職場を放棄する場合が多く、その休業中の賃金は支払われないのが普通ですから、労働者にとっては命がけの争議です。ストライキの1つの方法として座り込みストというものがあります。仕事をしないで自分が使っている机や機械などの前に座り込むことです。これはスト中に持場を放棄して、職場ががらあきとなってしまった場合、会社側が臨時工などを入れて機械を動かす可能性があり、そうなると休業ストをやった意味がなくなってしまうからです。
さらに、会社を放棄して組合員がバラバラなれば連絡もとりにくくなり、そのことで会社側に、ストと組合の切り崩しを計画するチャンスを与えることにもなりかねないということで座り込むのです。
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争議にはピケはつきもののように思われています。ピケとは見張りや監視のことであり、ピケを張っている線をピケラインといいます。ピケは表門だけに貼られているわけではありません。裏口でも廊下でも事務室などに設けることもあります。したがってこれらを結ぶ線がピケラインです。ピケの主な目的は経営者側のスト破りを警戒することです。
ピケを張ることは争議中の行為として認められています。ときには力によって対抗しなければならない場合もあり、そのためにスクラムを組んで防衛にあたる必要が生じることもあります。しかし、勢いに乗りやりすぎてしまうと、かえって争議団体の不利を招くことがあります。
経営者側が労働争議中の従業員をしめ出すために、その会社を閉鎖して出入を禁止し、賃金支払いを停止する行為で、従業員がピケを張る場合の逆のやり方です。
争議中の従業員は、解雇されたわけではないのでその職場を根拠として会社がわと交渉を進めるのが当然です。しかし経営者側からすれば、従業員が仕事をしないまま職場に立てこもって、そこを占拠することにはもちろん反対の立場にあります。だから機をみて会社を閉鎖し、従業員のしめ出しをはかります。これをロックアウトと呼びます。
会社が真夜中のうちに閉鎖して、組合員が出入りできなくなってしまった場合、争議中の組合員はどのようにすればよいのでしょうか。
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従業員は多少なりとも私物が置いてあります。またいつも組合大会を開く会場も職場の中にあります。さらに団結の統一のためにも、皆と一緒にいたいものです。だから会社側が立入り禁止の掲示をしていても、あるいは警備員が警備している場合であっても、その区域内に入ろうとすることは当然とされます。この場合は家宅侵入罪にはなりません。
しかし強行突破を企てて設備や器物を壊したり、工場の機械に損害を与えるような暴力行為は組合員の手落ちとなります。経営者のほうは人手が足りず、一応の阻止はするが、徹底的にはできないという場合、わざと組合員を刺激して暴力を挑発し、それを口実にして立場を有利に導こうと計画することもあります。したがって組合側としては、会社の出方を常に十分に監視して、ロックアウトをされるすきを与えないようにします。
